用語集
ねじ基本
一般
用語 | 定義 |
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ねじ | ねじ山をもった円筒または円すい全体をいう。 |
おねじ | ねじ山が円筒または円すいの外面にあるねじ |
めねじ | ねじ山が円筒または円すいの内面にあるねじ |
平行ねじ | ねじ山が円筒の外面または内面にあるねじ |
テーパねじ | ねじ山が円すいの外面または内面にあるねじ |
一条ねじ | リードがピッチに等しいねじ |
二条ねじ | リードがピッチの2倍に等しいねじ |
多条ねじ | リードがピッチの2以上の整数倍に等しいねじ |
右ねじ | 軸方向に見たとき、時計回り(右回り)にたどれば、その人から遠ざかるようなねじ |
左ねじ | 軸方向にも見たとき、逆時計回り(左回り)にたどれば、その人から遠ざかるようなねじ |
基礎
用語 | 定義 |
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つる巻き線 | 円筒または円すいの表面に沿って、軸方向移動と軸線の周りの回転角の比が、一定であるような点が描く軌跡 |
ねじ山 | 二つの隣合ったフランク間の実態部分 |
ねじ溝 | 二つの隣合ったフランク間のくぼみの空間部分 |
基本山形 | ねじ山の実際の断面形を定めるための基準となる理論上のねじ山形状。 ねじの軸船を含んだ断面形についていうのが普通である。 |
リード | ねじのつる巻き線に沿って軸の周りを一周するとき、軸方向に進む距離 |
ピッチ | ねじの軸線を含む断面において、互いに隣り合うねじ山の相対応する2点を軸線に平行に図った距離 |
(25.4mmにつき)山数 | 25.4mmをピッチで割った値 |
リード角 | 平行ねじの場合は、ねじ山のつる巻き線と、その上の1点を通るねじの軸に直角な平面とがなす角度をいう。 テーパねじの場合は、ねじ山の円すいつる巻き線と、その上の一点を通るねじの軸に直角な平面とがなす角度を、その点を通るねじの半径線に直角な平面に投影した角度をいう。 特に指定のない場合は、有効径を定義するために用いた仮想的な円筒または円すい上のつる巻き線についてのリード角を指す。 |
ねじの軸線 | 有効径を定義するために用いた仮想的な円筒または円すいの軸線 |
ピッチ線 | 有効径を定義するために用いた仮想的な円筒または円すいの母直線 |
(おねじの)外径 | おねじの山の頂に接する仮想的な円筒の直径 |
おねじの谷の径 | おねじの谷底に接する仮想的な円筒の直径 |
めねじの谷の径 | めねじの谷底に接する仮想的な円筒の直径 |
(めねじの)内径 | めねじの山の頂に接する仮想的な円筒の直径 |
有効径 | ねじの溝の幅がねじ山の幅に等しくなるような仮想的な円筒の直径。 この場合、ピッチが規定のピッチに等しいときは単独有効径に等しい |
呼び径 | ねじの寸法を代表する直径で、主としておねじの外径の基準寸法が使われる。 |
基準径 | テーパねじにおいて、直径寸法を定めるための基準となる直径。 |
基準径の位置 | テーパねじにおいて、規準径を定めるための軸直角平面の位置 |
フランク | 山の頂と谷底とを連絡する面。軸線を含んだ断面形では、一般に直線になっている。 |
進み側フランク | ねじ込みの際、その品物の進行方向に対面するフランク。 |
追い側フランク | 進み側フランクの反対側のフランク。 |
圧力側フランク | ねじ込まれて荷重がかかった際、直接荷重を受ける側のフランク。 |
遊び側フランク | 圧力側フランクの反対側のフランク。 |
山の頂 | ねじ山の両側のフランクを連絡する面。 |
谷底 | ねじ溝の両側のフランクを連絡する面。 |
フランク角 | ねじの軸線を含んだ断面形において測った個々のフランクが、軸線に直角な直線となす角。 |
ねじ山の角度 | ねじの軸線を含んだ断面形において測った隣り合う二つのフランクがなす角度 |
山の高さ | ねじの軸線を含んだ断面形において、山の頂を連ねる直線と谷底を連ねる直線との間を軸線に直角に測った距離。 |
山頂切取りの高さ | ねじの軸線を含んだ断面形において、とがり山の頂を連ねる直線と山の頂を連ねる直線との間を軸線に直角に測った距離。 |
谷底切取りの高さ | ねじの軸線を含んだ断面形において、とがり谷底を連ねる直線と谷底を連ねる直線との間を軸線に直角に測った距離。 |
とがり三角形 | ねじの軸線を含んだ断面形において、互いに隣り合う二つのフランクを山の頂の方向に延長して交わった点を頂点とし、谷底の方向に延長して交わった点を連ねる直線を底辺とする1ピッチ分の三角形。 |
とがり山の高さ | とがり三角形の高さ。 |
ひっかかりの高さ | 互いに同心にはまり合うおねじとめねじとの軸線を含んだ断面形において、おねじの山の頂を連ねる直線と、めねじの山の頂を連ねる直線との間を軸線に直角に測った距離。 |
基準のひっかかりの高さ | 基準山形におけるひっかかりの高さ。 |
ひっかかかり率 | 基準のひっかかり高さに対する、実体ひっかかり高さの百分率。 |
(おねじの)山頂すきま | 互いに同心にはまり合う おねじ と めねじとの軸線を含んだ断面形において、めねじの谷底を連ねる直線、おねじの山の頂を連ねる直線との間を軸線に直角に測った距離。 |
(おねじの)谷底すきま | 互いに同心にはまり合う おねじ と めねじ との軸線を含んだ断面形において、めねじの山の頂を連ねる直線と、おねじの谷底を連ねる直線に直角に測った距離。 |
形式
用語 | 定義 |
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ねじの呼び | ねじの形式、直径及びピッチを表す呼び記号。たとえば、“M10"は外径が10mmのメートル並行ねじ、“M8×1"は外径が8mmでピッチが1mmのメートル細目ねじ、“3/8-16UNC”は外径が3/8インチで25.4mmについての山数が16のユニファイ並目ねじを表す。 |
並目ねじ | 直径とピッチとの組み合わせが一般的で、最も普通に使用されている三角ねじ。 |
細目ねじ | 並目ねじに比べて直径に対するピッチの割合が細かいねじ。 |
三角ねじ | ねじ山の形が正三角形に近いねじの総称。メートルねじ・ユニファイねじ・ミニチュアねじなどは、これに属する。 |
メートルねじ | 直径及びピッチをミリメートルで表したねじ山の角度60°の三角ねじ。フランス、ドイツなどで一般用ねじとして発達したもので、現在ではISO(国際標準化機構)が国際規格として採りあげた三角ねじ。 |
メートル並目ねじ | メートルねじで並目のもの。 |
メートル細目ねじ | メートルねじで並目ねじよりピッチの細かいもの。 |
インチねじ | ねじのピッチを25.4mmについての山数で表した三角ねじ。 |
ユニファイ並目ねじ | アメリカ・イギリス・カナダの3国が軍事上の必要から協定してできたねじで、ねじ山の角度が60°の並目インチねじ。 |
ユニファイ細目ねじ | 基準山形は、ユニファイ並目ねじと同じであるが、直径に対するピッチが細かいねじ。 |
ミニチュアねじ | 時計、光学機器、電気機器、計測器などに用いる呼び径が小さい、ねじ山の角度が60°のねじ。 |
自転車ねじ | イギリスの自転車技術教会(Cycle Engineer's Insti-tute)で定めたBSCねじ及びこれに類する自転車、その他これに準じるものに用いる、ねじ山の角度が60°のねじ。一般用の直径はインチ系列、スポーク用の直径はメートル系列、ピッチは25.4mmについての山数で定められている。 |
ミシン用ねじ | ミシン専用のねじ。 |
メートル台形ねじ | 山の頂と谷底の切取りが大きい対称断面形のねじをもち、直径及びピッチをミリメートルで表した、ねじ山の角度が30°のねじ。 |
29度台形ねじ | 山の頂と谷底の切取りが大きい対象断面形のねじをもち、直径はミリメートル、ピッチは25.4mmについての山数で表した、ねじ山の角度が29°の台形ねじ。 |
管用ねじ | 管、管用部品、流体機器などの接続に用いるねじ。平行ねじとテーパねじとがあり、テーパねじではテーパを1/16にとるのが普通である。 |
管用平行ねじ | 機械的結合を主目的とする管用ねじ。 |
管用テーパねじ | ねじ部の耐密性を主目的とする管用ねじ。 |
アメリカ管用ねじ | アメリカの管用ねじ。1/16のテーパをつけるものと、平行ねじとがある。ねじ山の角度は60°で、ピッチはJIS、ISO規格及びBSの管用ねじと異なる。 一般用の管用ねじのほかに、ねじ山の気密性をよくすることを目的とした気密管用ねじがある。 |
油井管用ねじ | 油井管をつなぐテーパ1/16のねじ山の角度が60°のねじで、山の頂と谷底に丸みの付いたインチねじ。 |
薄鋼電線管ねじ | 薄鋼電線管をつなぐ、ねじ山の角度が80°のねじ。 |
角ねじ | ねじ山の断面形が正方形に近いねじ。 |
のこ歯ねじ | 軸方向の力が一方向だけに働く場合に用いられる非対称断面形のねじ。 |
丸ねじ | 台形ねじの山の頂及び谷底に大きい丸みを付けたねじ。 |
電球ねじ | 電球の口金及び受け金に用いるねじ。 ねじ山の形がほぼ同じ大きさの丸みと谷の丸みとが連続しているねじ。 |
はめあい
用語 | 定義 |
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はめあい長さ | おねじとめねじとが互いに接触し、はまり合っている部分の長さを軸線方向に測ったもの。 |
標準のはめあい長さ | 製品の実際のはめあいの長さと関係なく、公差を算出するとき、基準とするはめあい長さ。 |
ピッチ誤差 | 製品の実際のピッチと既定上のピッチとの差。 |
単一ピッチ誤差 | 1ピッチに対するピッチ誤差。 |
累積ピッチ誤差 | 2ピッチ以上離れた山と山との間のピッチの合計に対するピッチ誤差。 |
(リードの)よろめき | 1リード以内におけるねじ山の進みが1リードを1周期または数周期として増減しているようなリードの誤差。 |
ピッチの許容差 | 一定のねじ部長さ(標準のはめあいの長さをとるのが普通である。)内にある任意の山と山との間の単一及び累積ピッチ誤差に対して定められた許容差。 |
(山の)角度誤差 | 製品の実際の山の角度と規定上の山の角度との差。 |
(山の)倒れ | ねじの軸船も含んだ断面におけるねじ山の両フランクの中心線が軸船(テーパねじでねじ山がテーパ面に直角に規定されたものではテーパ面)に直角な直線となす角。 |
フランク角誤差 | 実際のフランク角と規定上のフランク角との差。 |
(山の)半角誤差 | 基準山形が対称断面形であるねじ山の場合フランク角誤差。 |
(山の)半角の許容差 | ねじ山の半角誤差に対して定められた許容差。 |
有効径当量 | ねじ山のピッチ誤差または半角誤差を有効径に換算した数値。 |
単独有効径 | (1)平行ねじの場合、軸船に沿って測ったねじ溝の幅が規定上のピッチの1/2であるような仮想的な円筒の直径。 (2)テーパねじの場合は、テーパ面に沿って測ったねじ溝の幅が、テーパ面に沿って測った規定上のピッチの1/2であるような円すいの直径。 |
総合有効径 | 単独有効径にピッチ誤差の有効径当量及び半角誤差の有効径当量を加算した(めねじの場合は、差し引いた)もの。 |
ねじ部品
一般
用語 | 定義 |
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ねじ部品 | ボルト、ナットなどのように、その一部にねじをもった部品。 |
ねじ部 | ねじ部品のおねじ または めねじの部分。ただし、円筒部をもつおねじ部品では、円東部と完全ねじ部との境界にある不完全ねじ部はねじ部に含ず、ねじ先端部の不完全ねじ部はねじ部に含める。全ねじ(軸部全体がねじ部で、円筒部がないもの)のおねじ部品では、首下部及びねじ先端部にある不完全ねじ部はねじ部に含める。 なお、ねじ先端部の面取り部は不完全ねじ部の一部である。 |
完全ねじ部 | 山の頂と谷底の形状が両方とも完全な山形となっているねじ部。 |
不完全ねじ部 | ねじ加工工具の面取り部または食い付き部などによって作られた山形が不完全なねじ部。円筒部をもつおねじ部品では、円筒部と完全ねじ部との境界部及びねじ先端部に、不完全ねじ部が生じる。全ねじのおねじ部品では、首下部およびねじ先端部に生じる。 |
面取り部 | おねじとめねじが食い付きやすくなるように、ねじ部の端に設けた面取りの部分。 |
頭部 | ねじ部品の頭の部分。 |
軸部 | ねじ部品の頭部を覗いた部分。 |
円筒部 | ねじ部品の頭部とねじ部との間にある部分。 |
座面 | ねじ部品の締付けの際直接荷重を受ける面の部分。ただし、ねじのフランクを除く。 |
頂面 | ボルト頭またはナットで、座面の反対側にある荷重を受けない面。 |
ねじ先 | おねじ部品のねじ部の端。 |
首下丸み部 | 頭部から円筒部へ移行する部分につけたすみ肉の部分。 |
逃げ溝 | (1)おねじ部品のねじ部と円東部との境界に設けた溝。 (2)全ねじおねじ部品の頭部首下に設けた溝。 |
すりわり | ねじ回しの先端を差し込んでねじ部品を回転するために設けた溝。 |
十字穴 | ねじ回しの先端を差し込んでねじ部品を回転するために設けた十字形のくぼみ。 |
六角穴 | 断面が六角形の棒スパナを差し込んでねじ部品を回転するために設けた六角断面形のくぼみ。 |
四角穴 | 断面が四角形の棒スパナを差し込んでねじ部品を回転するために設けた四角断面形のくぼみ。 |
ねじ部長さ | ねじ部で定義したねじ部の長さ。 |
円筒部長さ | 円筒部で定義した円筒部の長さ。 |
呼び長さ | おねじ部品の長さを表す代表的寸法。六角ボルトの場合には、ねじ部長さと円東部長さとの和になるが、部品によっては寸法の取り方が多少異なる。 |
グリップ長さ | ボルトとナットとで品物を締め付ける場合は、ボルト及びナットの両座面間の距離。植込みボルトの場合はナットに接する被締付け部材の厚さに相当する。皿頭ねじの場合は、皿穴を設けた部材の皿の大径側面とナット座面との距離。 |
頭の径 | 円形の頭の最も大きい部分の直径。 |
円筒部径 | 円筒部の直径。 |
頭の高さ | 平面の座面をもつおねじ部品では、頭の頂点または上面から座面までの距離。平面以外の座面をもつ場合は、頭の形状によって寸法の取り方が多少異なる。 |
ナットの高さ | ナットの上面と座面との間の距離。 |
二面幅 | ねじ部品のスパナをかける部分の互いに平行な二面間の距離。 |
対角距離 | ねじ部品のスパナをかける部分の互いに相対する角と角との間の距離。 |
面取り角 | ボルトなどの頭部の頂面またはナットの頂面、座面及びねじ穴に付けられた面取りの角度。 |
首下丸み | ねじの軸線を含んだ断面形において測った首下丸み部の半径。 |
丸み移行円の径 | おねじ部品の頭部座面と首下丸みとが接する円の直径。 |
有効断面積 | おねじ部品の引張強さの計算に用いるおねじの断面積。 |
頭の形
用語 | 定義 |
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六角(頭) | 六角形の頭。 |
四角(頭) | 四角系の頭。 |
丸(頭) | 半球形に近い頭。 |
なべ(頭) | 上面の角に丸みの付いた平頭。リベットのなべ頭では、これと異なるものがある。 |
平(頭) | たけの低い円筒形の頭。 |
チーズ(頭) | 平頭で側面にわずかの傾斜を付けた頭。 |
丸平(頭) | 上面に丸みの付いた平頭。 |
皿(頭) | 上面が平で座面が円すい形の頭。 |
丸皿(頭) | 上面に丸みの付いた皿頭。 |
アンダカット皿(頭) | 皿頭のおねじ部品で、ねじ部長さを大きくするため、頭部座面側を切り取った皿頭。 |
アンダカット丸皿(頭) | 丸皿頭のおねじ部品で、ねじ部長さを大きくするため、頭部座面側を切り取った丸皿頭。 |
トラス(頭) | 小ねじに多く用いられるもので、丸頭より高さが低く、外径が大きい頭。 |
バインド(頭) | 上面に丸みの付いた径の大きな頭。 電線などを締め付けるのに便利なように座面にくぼみがあるものもある。 |
ブレジャ(頭) | タッピンねじに多く用いられ、丸頭とトラス頭との中間の形状の頭。 |
角皿(頭) | 座面が四角すいの頭。 |
フランジ付き 12ポイント(頭) |
頭部座面の面積を大きくするため、直径が六角対角距離より大きい平状のつばをもつ六角頭。 |
すりわり付き(頭) | すりわりを入れた頭。 |
十字穴付き(頭) | 上面に十字形のくぼみがある頭。 |
六角穴付き(頭) | 上面に六角形の穴がある頭。 |
四角穴付き(頭) | 上面に四角形のくぼみがある頭。 |
座付き六角(頭) | 頭部下面に六角に面幅より小さい直径の座面がある六角頭。 |
つば付き六角(頭) | 頭部座面の面積を大きくするため、直径が六角対角距離より大きい平状のつばをもつ六角頭。 |
フランジ付き六角(頭) | 頭部座面の面積を大きいくするため、直径が六角対角距離より大きい円すい状のつばをもつ六角頭。 |
歯付きフランジ(頭) | フランジ付き頭の座面二戻り止めの作用をするように刻みを付けた頭。 |
刻み付き(頭) | 指で締めやすいようにローレット目をつけた頭。 |
止め穴付き(頭) | 回り止めのために、針金を通す横穴をあけた六角または四角頭。 |
T(頭) | 長方形の頭 |
トランペット(頭) | 皿頭のテーパ座面部が円弧形になっている頭。 |
ウエハ(頭) | 上面が高さの低い丸形でつばをもった頭。 |
小形皿(頭) | 皿頭の座面角度が60°で、皿の外径が標準の皿頭より小さい頭。 |
ねじ先の形
用語 | 定義 |
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あら先 | ねじ先端部転造加工のままで、面を取っていないもの。 |
面取り先 | ねじ部先端面が切断のままで、端部の角をほぼねじの谷の径まで面を取ったもの。 |
丸先 | ねじ部先端に丸みを付けたもの。 |
平先 | ねじ部先端の約45°の面取りを施し、端面を平らに加工したもの。 |
棒先 | ねじ部先端にねじの呼び径の1/2に等しい長さの円筒部のあるもの。 |
半棒先 | ねじ部先端にねじの呼び径の1/4に等しい長さの円筒部のあるもの。 |
全とがり先 | ねじ先端部を、90°の円すい状にとがらしたもの。 |
とがり先 | (1)全とがり先のとがり先端をわずか切り取ったもの。 (2)JIS B 1125に規定するほぼ35°にとがったねじ先で、とがった先端付近までねじ山があるもの。 |
くぼみ先 | ねじ部端面の中央にくぼみを付けたもの。 |
切り刃 | (1)ねじ部先端に切り刃状の溝を付けたもの。 (2)ねじ先端部にドリル状の部分をもつもの。 |
タッピンねじ先C形 | 約45°にとがった先端で、とがり部の先端付近までねじ山があるもの。 |
タッピンねじ先F形 | 端面が平らで、先端部が先細りテーパとなっていて、テーパ部に平行ねじ山の延長があるもの。 |
ねじ
用語 | 定義 |
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ねじ | ねじ山をもった品物の総称。ボルトと対照していう場合は、ナットを組まないで用いるおねじをもった品物の総称。 |
小ねじ | 比較的軸径の小さい頭付きのねじで、ISO規格が定めている頭の形状には、チーズ、なべ、皿、丸皿の4種類があり、JISではこれらのほかトラス、ハインド、丸、平、丸平などを定めている。締付け手段の形として一般には、すりわり付き、十字穴付きなどがある。 |
すりわり付き小ねじ | すりわり付きの小ねじ。 |
十字穴付き小ねじ | 十字穴付きの小ねじ。 |
止めねじ | ねじの先端を利用して機械部品間の動き止めるねじで、先端の形状には、平先、とがり先、棒先、くぼみ先、丸先などがある。締付け手段の形として一般には、うりわり付き、六角穴付き、四角頭などがある。 |
すりわり付き止めねじ | すりわり付きの止めねじ。 |
六角穴付き止めねじ | 六角穴付きの止めねじ。 |
四角止めねじ | 四角頭の止めねじ。 |
タッピンねじ | ねじ自身でねじ立てができるねじの総称。 頭の形状には、なべ、皿、丸皿、六角などがある。 締付け手段の形として一般には、すりわり付き、十字穴付き、六角頭がある。 |
すりわり付きタッピンねじ | すりわり付きのタッピンねじ。 |
十字穴付きタッピンねじ | 十字穴付きのタッピンねじ。 |
六角タッピンねじ | 六角頭付きのタッピンねじ。 |
ドリリングタッピンねじ | 一般用のタッピンねじが必要としている下穴なしで、ねじ自らが穴あけとねじ込み作用と同時に行うことができるタッピンねじ。 頭部形状には、なべ、皿、丸皿、トランペット、つば付き六角、ウエハ及び小形皿があり、ねじ先の形状には、とがり先及び切り刃先がある。 |
木ねじ | 木材にねじ込むのに適した先端とねじ山とをもつねじ。頭部の形状には、丸、皿、 丸皿などがある、締付け手段の形として一般には、すりわり付き、十字穴付きなどがある。 |
すりわり付き木ねじ | すりわり付きの木ねじ。 |
十字穴付き木ねじ | 十字付きの木ねじ。 |
打ち込みねじ | くぎを打つように打ち込んで固定するねじ。 ねじ部はリードの大きい多条ねじで、普通硬化してあり、先端の平らなものと、とがったものとがある。 |
コーチねじ | 一般の木ねじより、比較的大きい木ねじ。 四角コーチねじをラッグねじをいうこともある。 |
まくら木用木ねじ | 鉄道またはこれに準じるレール用のまくら木に使われる木ねじ。 |
座金組み十字穴付き小ねじ | 十字穴付き小ねじの転造によるねじ加工間成品に、座金などを組み込んでから転造した小ねじ。 組み込まれた座金は、小ねじから抜け落ちないようになっている。 |
ボルト
用語 | 定義 |
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ボルト | 一般にナットと組んで用いるおねじ部品の総称。 形状、機能、用途などによって、いろいろな種類がある。 |
六角ボルト | 六角頭ボルトの総称。 |
四角ボルト | 四角頭のボルト。 |
皿ボルト | 皿頭のボルトで、すりわり付き、キー付などの種類がある。 |
角根丸頭ボルト | 丸頭の付け根に、回り止めのための四角部をもつボルト。 |
六角穴付きボルト | 六角穴付き頭のボルト。原則として、ナットと組まないで用いるのでねじという方が正しいが、六角穴付きボルトという名称が普及しているので、例外的にボルトとして取り扱う。 |
六角穴付きボタンボルト | 丸頭に六角穴を付けたボルト。 |
六角穴付きショルダボルト | 円筒部の径がねじの呼び径より大きい六角穴付きボルト。 |
植込みボルト | 棒の両端にねじがあって、一方のねじを機械の本体などにかたく植え込んで用いるボルト。 |
Tボルト | T頭をもつボルト |
T溝ボルト | T溝にはめ合わせて使用するボルト。 |
アイボルト | 丸い穴があるリング状の頭をしたボルト。頭の付け根に座を付けたものは、主としてつり上げ用として用いられ、この種のものを“つりボルト”(lifting eyebolt)ということがある。 |
アイレットボルト | ねじの外径にほぼ等しい材料をリング状に曲げて頭部としたボルト。 |
ちょうボルト | 頭部がちょう形をしたボルト。 |
フックボルト | 頭部がかぎ形をしたボルト。 |
Uボルト | U字形をした両脚にねじを切ったボルト。 |
六角リーマボルト | リーマ仕上げをした穴にしっくりはめ込み、ずれ止めの役目もさせる六角ボルト。円筒部が平行のものと、わずかにテーパを付けたものとがある。 |
呼び径六角ボルト | 円筒部の径がほぼねじの呼び径に等しい六角ボルト。 |
有効径六角ボルト | 円筒部の径がほぼねじの有効径に等しい六角ボルト。 |
全ねじ六角ボルト | 軸部全体がねじ部で、円筒部をもたない六角ボルト。 |
六角伸びボルト | 円筒部の一部または全部の径を細く削って締付力によって伸びやすくした六角ボルト。 |
摩擦接合用高力六角ボルト | 建築(鉄骨製ビルなど)及び土木(橋梁など)に用いられる引張強さが高い六角ボルト。一般的には単に“高力ボルト”と呼ばれている。 |
溶接ボルト | 座面に突起部を設け、鋼板に溶接して用いるボルト。 |
ねじ付き溶接スタッド | ほぼ有効径に等しい径の円筒部をもつ棒状のボルト。円筒部の一端をアークスタッド溶接によって構造体に取り付けて用いる。 |
控えボルト | 2枚の板の間隔を決め、その板の控えとなるような働きをするボルト。 |
基礎ボルト | 機械構造物を据え付けるときに構造物を土台に締め付けるボルト。形状は種々ある。 |
キー付き丸頭ボルト | 丸頭の付け根に、回り止めのためのキーを付けたボルト。 |
こぶ付き丸頭ボルト | 丸頭の付け根に、回り止めのためのこぶ状の突起を付けたボルト。 |
継目板ボルト | レールの継目板を締め付けるボルト。 |
アプセットボルト | ボルト頭を圧造によって六角、四角などに成形したボルト。 冷間圧造による六角頭のアプセットボルトは、頭部上面にへこみがあるのが普通である。 |
トリムドボルト | ボルト頭をトリーマによって六角または四角に打ち抜いたボルト。 |
座金組込み六角ボルト | 六角ボルトの転造によるねじ加工前の中間成品に、座金などを組み込んでから転造した六角ボルト。組み込まれた座金は、六角ボルトから抜け落ちないようになっている。 |
ナット
用語 | 定義 |
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ナット | めねじ部品の総称。 |
六角ナット | 外径が六角形をしたナットの総称。 |
四角ナット | 外形が四角のナット。 |
すりわり付き丸ナット | 上面にすりわりを付けた外形が円形のナット。 |
溝付き丸ナット | 側面にたて溝を切った外形が円形のナット。 |
横穴付き丸ナット | ナットを締め付けるときに使う穴を側面に設けた外形が円形のナット。 |
上穴付き丸ナット | ナットを締め付けるときに使う穴を上面に設けた外形が円形のナット。 |
並高さナット | 高さが0.8d(dは、ねじの呼び径)程度のナット。低ナットまたは高ナットに対応させる場合にだけ使われるもので、一般には単に“ナット”といい“並高さ”を省略する。 |
低ナット | 高さが並高さナットより低いナット。一般には高さが0.5~0.6d程度のもの。 |
高ナット | 高さが並高さナットより高いナット。 |
座付き六角ナット | 六角二面幅よりわずかに小さい直径の座面をもつ六角ナット。 |
つば付き六角ナット | 座面の面積を大きくするため、直径が六角対角距離より大きい平状のつばをもつ六角ナット。 |
フラン付き六角ナット | 座面の面積を大きくするため、直径が六角対角距離より大きい円すい状のつばをもつ六角ナット。 |
歯付きフランジ六角ナット | フランジ付き六角ナットの座面に、戻り止めの作用をするような刻みを付けたナット。 |
T溝ナット | T溝に入れて用いるナット。 |
アイナット | 環が付いたナット。 |
袋ナット | おねじの先端が現れないように片面を帽子状にしたナット。 |
六角袋ナット | 外径が六角の袋ナット。 |
フランジ付き12ポイントナット | 外形が同軸同寸の六角形を30°ずらしたような形をしたフランジ付きのナット。 |
つまみナット | 指で回して締め付けることができるように、つまみが付いたナット。 |
ちょうナット | つまみがちょう形をしたつまみナット。 |
刻み付きナット | 外周にローレット目を付けた丸形のナット。 |
プレートナット | 板にリベット止めして用いるナット。 |
ばね板ナット | ばね鋼などの板を打ち抜いて作ったナット。1山をもっているだけであるが、ばねの作用で回り止めになっている。 |
溝付き六角ナット | ネット脱落防止用の割りピンを差し込む溝がある六角ナット。 |
戻り止めナット | ナットの一部に戻り止めのための仕掛けが施されているナットの総称。 戻り止めのための仕掛けには色々な種類がある。 |
プリベリングトルク形戻り止めナット | 相手おねじ部品にねじ込みまたはねじ戻すときに必要なトルクが発生するような仕掛けを施した戻り止めナット。次の形式がある。 (1)全金属性(プリベリングトルク形)六角ナット (2)ナイロンインサート付き(プリベリングトルク形)六角ナット |
溶接ナット | 座面に突起部を設け、鋼板に溶接して用いるナット。 |
座金組込み六角ナット | 六角ナットの座面側に、皿ばね座金または波形ばね座金などを組み込んだナット。 組み込まれた座金は、ナットに対して自由回転ができ、かつ、ナットから落ちないようになっている。 |
座金 | 小ねじ、ボルト、ナットなどの座面と締付け部との間に入れる部品。 形状、機能、用途などによっていろいろな種類がある。 |
ブラインドリベット | 差し込んだ側から、かしめができる構造になっているリベット。 |
ターンバックル | 一端に右ねじ、他端に左ねじが切ってあるナット。 |
テーパねじプラグ | 管用テーパねじをもつプラグ。このプラグには、六角頭付き、四角頭付き、六角付き、四角穴付きなどのものがある。 |
平行ねじプラグ | 平行ねじをもつプラグ。 このプラグには、六角頭付き、四角頭付きなどのものがある。 |